6月6日からフォーラム盛岡(盛岡市大通2)で映画「赤浜ロックンロール」が上映される。
同映画は、東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた大槌町赤浜地区が舞台のドキュメンタリー。国が提示した高さ14.6メートルの防潮堤整備計画を巡り、「海が見えなくなる」と計画に反対する地元住民たちの海と生きる誇りやふるさとを愛し再生させようとする姿を描いている。
6日・7日には舞台あいさつが行われ、小西晴子監督のほか、赤浜の漁師で新おおつち漁協組合長の阿部力(つとむ)さん(6日)、赤浜の復興を考える会会長の川口博美さん(7日)の出演者2人が登壇を予定している。
小西監督は「大槌町に行ったのはボランティアがきっかけで、ほとんど偶然に近かった。今では大好きな場所。こんなにも素晴らしいところがあることを伝えたいという思いと、赤浜に住む皆さんの誇りを消させないためにも映画にした。これからも復興を見守りつづけたい」と話す。
映画の見どころについては「地元を愛し、海と共に生きる誇りとプライドを持った赤浜の皆さんの格好良さ。大槌の自然の豊かさやおいしい海産物」と紹介。「これまで全国を回って岩手の良さを伝えてきた。大槌町を含め岩手が持つ自然の豊かさや人情など素晴らしい部分を地元の方と共有したい。映画を見てぜひ大槌へ足を運んでほしい」と呼び掛ける。
フォーラム盛岡の通常料金で鑑賞できる。舞台あいさつは両日とも12時45分からの上映後に行われる。