盛岡のブックイベント「モリブロ」が5月1日、盛岡市内で開幕した。
本を通じて盛岡で交流を広げようと毎年開き、今年で5回目を数える同イベント。今年のテーマは「ハイブリッド・ローカルチャー」。local(ローカル)な場所で、地に根を張ったLow(ロー)な文学、アート、ファッション、音楽、映画などさまざまなカルチャーが交わってどんな「盛岡ローカル文化」が生まれるかをテーマにした。
「街かどイベント」には盛岡市内の約30店舗が参加。参加店は本にまつわるイベントを各店で考え実施する。読み聞かせ会や写真展のほか、イベントオリジナルブレンドコーヒーの販売や、絵本「ぐりとぐら」のカステラを再現して提供する店もある。シグアートギャラリー(内丸)では、「アートブックターミナル東北2015」と今年10周年を迎えた盛岡のミニコミ誌「てくり」の写真展を同時開催。
同16日、17日には、岩手県公会堂(内丸)で「公会堂イベント」を開催する。ブックカフェ&マルシェのほか、「ほんほん本の旅あるき話」の著者・南陀楼綾繁(なんだろうあやしげ)さんや「のんびり猫旅」など猫の写真集などを手掛ける盛岡出身のデザイナー南幅(みなみはば)俊輔さんのトークショーが行われる。
紺屋町かいわい街並み協議会は、同イベントに合わせて毎年恒例の「もりおか中津川まちあるきスタンプラリー」を実施。紺屋町を中心にした30店舗のほか上ノ橋、与ノ字橋、中ノ橋などのスタンプポイントを巡り、街歩きを楽しめる。今年は全スタンプを集めた参加者にオリジナル手拭いも用意。同17日には人気の一箱古本市も開かれる。
モリブロ実行委員会の木村敦子さんは「イベントがあるから盛岡に来てみたかったといって参加してくれる人もいる。そういうきっかけになればうれしい。お店の方が独自に考えた街角イベントは1カ月やっているので、あちこち行ってみてもらえれば」と話す。
5月31日まで。