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盛岡の歴史支えた亀ヶ池桟橋撤去へ 市民で池の清掃も

亀ヶ池の水が抜かれ、桟橋の撤去工事が進む

亀ヶ池の水が抜かれ、桟橋の撤去工事が進む

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 いわて希望郷国体開催に向け2月26日、盛岡城跡公園亀ヶ池桟橋の撤去工事が始まった。

地図:盛岡城跡公園内に設置されている亀ヶ池桟橋

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 盛岡城跡公園用地内の亀ヶ池と鶴ヶ池に囲まれた地域は、隣接する桜山神社の境内地で終戦前は憩いの場として市民に親しまれたが、終戦後には海外引き揚げ者が敷地内にバラック店舗を構えた。1949(昭和24)年に現在の盛岡大通商店街につながる都市計画道路「中ノ橋大通り線」が開通。この際に亀ヶ池に仮設の桟橋が架けられ、亀ヶ池畔に乱立していたバラック店舗を桟橋上や桟橋向かいなどに移転させた。1970(昭和45)年には国体開催に合わせて桟橋店舗を撤去し、新たに現在の桟橋を建設したという。

 桟橋の長さは103.24メートルで、築45年が経過している。昨年行った融雪工事の際に老朽化が判明し、桟橋撤去と融雪機能を備えた新たな桟橋の建設が決まった。撤去工事は7月3日まで行われ、5月末からは新たな桟橋設置工事が始まる。これまであった花壇も撤去し、桟橋の軽量化を図るため幅5メートルから4メートルに。2016年いわて希望郷国体開催に合わせ、来年3月の完成を目指すという。

 管理する盛岡市都市整備部公園みどり課の藤原公哉(きみや)さんは「工事期間は年をまたぐため長期間迷惑をかけるが、期間中は迂回(うかい)路を利用してほしい」と呼び掛ける。

 5月17日には、亀ヶ池清掃する「盛岡城跡公園亀ヶ池浄化『モリモリ』プロジェクト」として市民らが、水がなくなった池の清掃と池内に生息していたコイなどを鶴ヶ池に移動する作業を行う。

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