岩手ホテルアンドリゾート(盛岡市愛宕下)は11月18日、学生参加のデザインコンペで決定した開業50周年記念ロゴマークを発表した。
同社と岩手でデザインを学ぶ「岩手大学」「岩手県立産業技術短期大学校」「盛岡情報ビジネス専門学校」が連携し、学生にプロの仕事を体験してもらい実践力や即応力を養うことを目的に「盛岡グランドホテル50周年記念ロゴマーク制作プロジェクト」を今年7月に発足。盛岡グランドホテルが2015年12月19日に開業50周年を迎えるのを受けて、記念事業の際に使用する記念ロゴマークの制作を同プロジェクトで進めてきた。
学生は事前に同ホテルの歴史や運営コンセプト、施設概要などの説明を受けた上でデザインを制作。コンペティション形式で募集し、9月末までに115件の応募が学生から寄せられた。10月に各機関の担当教官と外部専門デザイナーによる審査会、同社の役員会による選考が行われ、採用作品が決定した。
最優秀賞に選ばれたのは、岩手県立産業技術短期大学の佐々木遥さんの作品。「高校生の職場見学で訪れた時に感じたイメージをできるだけ伝わるようにした」と佐々木さん。数字の「50th」をベースに、今を超えていくというイメージから羽根のようなデザインを盛り込み、「50年分の感謝を、これから50年の感動へ」というキャッチコピーを合わせた。
佐々木さんは「まさか採用になるとは、びっくりしている。これからもっといいデザインができるように精進していきたい」と目を輝かせた。