「もりおか町家物語館」(盛岡市鉈屋町、TEL 019-654-2911)が7月28日、開館した。
同施設は地域の案内所、地域文化情報発信の場として観光客や市民に盛岡の暮らし文化の魅力を伝え、鉈屋町かいわいの生活文化資源を保存・発信することを目的に設置された。
盛岡市が2006年に倒産した酒造会社岩手川の鉈屋町工場を取得し、観光文化交流拠点として整備した。幕末から明治期に建てられたといわれる3つの蔵と3階建ての母屋があり、市指定保存建造物の浜藤の酒蔵はホールギャラリー、文庫蔵は絵本・資料展示、大正蔵は昭和の町並み物産館、浜藤の酒蔵と大正蔵の間の下屋は昔の町並みを再現した「記憶の横町」、母屋は案内所となっている。外には野外ステージを備えた多目的広場もあり、イベントなどに利用できる。
指定管理者は、NPO法人いわてアートサポートセンター。同法人最高顧問の作家高橋克彦さんが名誉館長兼総合プロデューサーを務める。同NPO理事長の坂田裕一さんは「盛岡に来たらここに来なければいけないと思う施設にしたい」と意気込む。
現在開館しているのは母屋のみで、その他施設は9月6日にグランドオープンを予定している。同5日には浜藤ホールでこけら落とし公演「高橋克彦・内館牧子トークショー」(前売り=1,500円、当日=1,800円)を開催する。
開館時間は9時~19時。入場無料。第4火曜休館。