国際的に活躍するグラフィックデザイナー、福田繁雄さんの講演会が2月23日、鶯宿温泉の「ホテル森の風」（雫石町鶯宿温泉、TEL 019-695-3333）で開催される。主催は雫石町・鶯宿温泉観光協会。

　講演は、盛岡近郊の温泉地である鶯宿温泉の活性化を目的に地元の有志らが企画したもの。「デザインによる魅力づくりの視点」をテーマに、昭和60年代から衰退傾向にある同温泉街をどのように再生させるかを、デザインの視点から語る。

　東京都出身で岩手県に育った福田さんは、日本グラフィックデザイナー協会会長や国際グラフィックデザイン団体評議員、東京芸術大学客員教授などを務めるほか、ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ金賞を受賞するなど日本を代表するグラフィックデザイナー。

　講演会事務局の佐々木和正さんは講演を企画したきっかけについて、「現在、温泉街の再生プロジェクトを実行する鶯宿温泉だが、実際にはどこにでもあるような公園整備や花壇の整備に町の予算を投入し続けているのが現状。公園整備にしても、そこにしかない公園や歩いて見たくなる公園を作れないかと考えてみることが重要だと思う」と話す。「町や観光関係者はもちろん、次世代を担う人たちにも、『世界一流の視点』を少しでも肌で感じてもらえれば」とも。

　開催時間は15時～17時。参加費は無料だが、整理券が必要。希望者は同講演会事務局（TEL 090-6223-2006）まで。締め切りは2月16日。

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