赤の広場盛岡さんさ踊り実行委員会は、9月1日からの3日間、ロシアの赤の広場(モスクワ)で行われた国際軍楽祭「スパシカヤタワーフェスティバル2013」で、日ロ友好事業として盛岡さんさ踊りを披露した。
同実行委員会は、日本JCロシア友好の会と盛岡商工会議所青年部、盛岡青年会議所で構成され、伝統さんさ踊りを継承する6団体と特別連合チームを結成し、同フェスティバルでは日本の団体として初めてパレードに参加した。
同実行委員会委員長の野坂哲司さんは「2011年3月11日に発生した東日本大震災では、ロシアの皆さまより多大なる支援と温かい気持ちを寄せてもらった。今回は盛岡さんさ踊りの披露を通じて、ロシアの皆さまに感謝の気持ちと、力強く復興が進んでいることを伝えたい」とコメントを寄せた。
東日本大震災ではロシアから救助チームが派遣され、支援物資や義援金など多くの支援が寄せられた。ロシアの支援に対し感謝を届けようと震災支援の様子や復興への歩みをまとめたパネル展示ブースを設けたほか、現地の子どもたちと折り紙で交流を図った。パレードには、山吹色の浴衣をまとった約50人が参加し、盛岡伝統さんさ踊りを披露した。
パレードに参加した同実行委員会の吉田光晴さんは「踊り終えた瞬間の拍手喝采で、確実にロシアと日本の距離を縮めたと思った。親日家が非常に多く、ロシア人の日本に対するイメージは大変良いものがあるということを、身をもって体験した」と話す。