盛岡市民が自由に参加できる市民講座「盛岡自由大学」の第4回目が1月23日、アイーナにある岩手県立大学アイーナキャンパス(盛岡市盛岡駅西通1、TEL 019-606-1770)を会場に行われた。
講師は盛岡市の設計事務所「設計同人」代表で、「盛岡まち並み塾」の渡辺敏男さん。
「盛岡町家の現在(いま)」と題して行われた講義では前半、スライド写真で旧石井県令邸や岩手県公会堂など近代化遺産にも登録されている盛岡の歴史的建造物の今昔を見せながら、「洋風化」の時代から「近代化」の時代の流れとともに盛岡の町並みが形作られていく過程を紹介。後半では、盛岡の町家の現状を紹介した。
講座の中で渡辺さんは「町家といえば江戸時代の名残りと思われているが、実は町家も近代化の流れと共に歩んできた建造物」と話し、「木造建築は繰り返し作り替えられることで、その歴史を育んできた住まいの形態」と知られざる町家のあり方を紹介した。また、盛岡のまちづくりを支援する立場から「中心市街地だけでなく(町家を含めた)周辺の住宅地も含めて、活性化させる必要がある」とも。
「盛岡自由大学」は岩手県立大学アイーナキャンパスが生涯学習講座として行う市民講座。年齢を問わず誰でも参加できる講座を全6回開講する。次回は同じく「盛岡町家の現在」で、実際に「まち歩き」をしながら、鉈屋町などに点在する町家を巡る予定。
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