滝沢に「モンゴル村」-元留学生が本場「ゲル」宿泊施設を設営

テープカットをするムンフバットさん(中央)と関係者

テープカットをするムンフバットさん(中央)と関係者

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 滝沢村の入浴施設「相の沢温泉 お山の湯」(滝沢村鵜飼字安達、TEL 019-680-2588)の敷地内にモンゴルのゲル(移動式住居)宿泊施設などが立ち並ぶ「滝沢モンゴル村」がオープンした。

夏場は外壁の通気部分を開閉する事で風通しを良くする

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 開設したのは岩手大学を今春卒業したモンゴルからの留学生ムンフバット・ラオグジャブさん。卒業後は母国モンゴルでの就職を予定していたが2011年の大震災を目の当たりにし、岩手のために何か役に立てることがあればとゲルの設営を思いついたという。沿岸部での建設を予定していたが用地取得が難航。その後、滝沢村が温泉施設に隣接する村有地の提供に応じた。「岩手モンゴル友好協会」も重機や建設用具を提供するなど、ボランティアで設営作業に協力したという。モンゴルで設営するゲルとは違い、雨や雪に対応できるようコンクリートで土台を組んでいる。

 5月27日の開村式には多くの関係者や留学生仲間が詰め掛けた。ムンフバットさんの友人たちが馬頭琴の演奏やモンゴル相撲の披露で開村式を盛り上げた。ムンフバットさんは「協力してくれた岩手の人たち、留学生仲間に本当に感謝している。母国モンゴルをPRしてたくさんの人たちに来てもらいたい」と語った。

 施設は宿泊用のゲル4棟と売店のゲル1棟。1泊大人1人6,000円、小学生以下3,500円。隣接する「お山の湯」の入浴と食事が付く。問い合わせは同温泉まで。

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