盛岡市は3月29日、地元住民の要望により三ツ石神社(盛岡市名須川町)にトイレを設置、お披露目のセレモニーを行った。
同神社には、「岩手」の地名の由来となった鬼の手形の付いた岩が奉納されており、例年多くの観光客が訪れる。神社周辺には観光客が利用できるトイレがなく、地元住民らが境内に仮設トイレを設置していたが、利便性のある公共トイレの設置を要望していた。
今回、市は盛岡信用金庫からの寄付300万円を受けて「三ツ石トイレ」を設置。設置されたトイレは、12平方メートルの木造平屋建てで男性用洋式トイレ1基、小便器1基、女性用洋式トイレ2基を備える。同神社から道路を挟んだ向かい側の一角を市が提供し建てられた。
セレモニーでは、設置工事資金を寄付した盛岡信用金庫理事長佐藤利久さんに感謝状と目録が贈呈された。佐藤さんは「これから観光シーズンを迎えるので、少しでもお役にたてれば」と話す。
三ツ割自治会長の赤坂俊幸さんは「地域の中でも三ツ石神社を盛り上げようという機運が生まれてきていたが、トイレが懸案事項だった。立派なトイレができたので、これを機に盛岡観光の一助となるよう神社をアピールしていきたい」と感謝の意を述べた。
4月1日から利用が始まり、今後は地元住民が管理する。