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震災から1年11カ月、震災風化に懸念-盛岡で「復興支援シンポ」

盛岡で復興支援シンポジウム

盛岡で復興支援シンポジウム

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 盛岡市は震災から1年11カ月の2月11日、岩手県公会堂(盛岡市内丸)で「復興支援シンポジウム」を開催した。

 震災風化を懸念し市民レベルで震災を考える機会を設けようと盛岡市とSAVE IWATEが主催した同シンポ。同日は約100人が来場し、パネリストらの話に耳を傾けた。

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 パネリストは前盛岡駅駅長の佐藤年男さん、ゆいネット盛南代表の藤村幸雄さん、micafe店主の松本直子さん、大槌町在住の澤口勝美さんが務め、震災当日にそれぞれが体験したこと、震災後に活動したことなどを語った。

 佐藤さんは「青森新幹線が運転開始した直後の地震だった。山田町の駅など広範囲を管轄しており、津波避難指示も出した。不安と恐怖の中、無事にお客さまを避難させたが、お客のいない駅を見て『今後どうなるのか』と強く思った」と当時を振り返った。澤口さんは「津波と闘っていた。生きるか死ぬかは全くの運。状況が分からない中で無我夢中で3人のおばあちゃんをおぶって助けた。そんな時に津波てんでんこ(津波が来たときは肉親や取る物も考えず一人で逃げるべきという教訓)なんて考えられなかった」と心境を語った。来場者が震災当時を話す場面もあり、震災について、それぞれが思いかえす機会となった。

 これからの復興に向けて、「現地に行ってほしい。全国から支援が届かなくなってきた中、現地が思っていることを盛岡から発信していくことが必要」と藤村さん。澤口さんも「被災地では、復興という言葉だけが先走って何も進んでいない。現地から何の支援が必要かをアピールする力が足りないのでは。形になる事をしないと街が復興しない」と被災地の思いを市民に訴えた。

 佐藤さんは「震災を風化させないために、月命日の11日に思い出せばいいのでは。個人として何かできないかと思い悩むのではなく、負担にならずに継続できることをすることが岩手の元気につながる」と震災復興の関わり方を来場者にアドバイスした。

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