NPO法人20世紀アーカイブ仙台(宮城県仙台市、TEL 022-387-0656)などが主催する「文化なしごと創造事業」の研修プログラムが8月17日、盛岡で始まる。
内閣府の復興支援事業で、文化的な仕事を地域に創り出す人材を育成するもの。岩手、宮城、福島の被災3県で実施する。
インターンシップ制による研修プログラムと起業支援の2本立てで、すでに研修の一部は今月3日から仙台で始まっている。200万円を助成する起業家支援事業は今月末までに事業プランを公募し、10月から来年3月まで実施し成果を見る。
岩手県で行う研修プログラムのフィールドは三陸沿岸の宮古市。同市にある地元フリーペーパーや小規模の映画館、地域ラジオ局などの地域メディア(予定)で実作業を体験しながら、運営をサポートする事業企画をワークショップを通して立案する。
今月から盛岡で始まる研修プログラム(座学)では、マーケティングや企業CSR、ファンドレイジング、フィルムコミッション、IT戦略、まちづくりと文化など多彩なメニューをそろえる。講師にはワカツク(仙台市)代表理事の渡辺一馬さん、コモンズ投信(東京都千代田区)社長の伊井哲朗さん、ユーロスペース(渋谷区)代表で東京芸術大学教授の堀越謙三さん、せんだいメディアテーク(仙台市)の学芸員など多彩な顔ぶれ。沖縄県による那覇市の桜坂劇場や石巻の復興支援団体「ISHINOMAKI 2.0」の事例紹介も予定。
盛岡での日程は、1回目=8月17日~19日、2回目=同31日~9月2日、3回目=9月15日。会場は岩手県公会堂(盛岡市内丸)。参加は全て無料。定員は20人程度を予定する。