盛岡市と沖縄県うるま市が互いに友好都市を結ぶことが決まり、7月31日、盛岡市内のホテルで調印式が行われた。
同市などを舞台にしたNHKの連続テレビ小説「どんど晴れ」でヒロイン役を務めた比嘉愛未さんがうるま市出身だったことがきっかけで、2007年より両市の交流が始まった。これまで産業や教育、文化スポーツの面で交流を深め、これからさらなる友好関係を築けるよう、友好都市として提携することになった。調印式では、きっかけとなった比嘉さんが立会人を務めた。
盛岡市の谷藤市長は「うるまの伝統や歴史、自然を大切にしたまちづくり、市民の優しさに触れ感動した。この友好都市提携は、風土や自然環境の違う両市がそれぞれの豊かな環境を築き上げる活動の第一歩。今後、両市民の友好が深まっていくことを望む」とあいさつ。
うるま市の島袋市長は「比嘉さんに架け橋となってもらい、友好都市として提携することとなった。教育・スポーツ・文化・観光の交流がもっと深まっていけば」と話し、立会人の比嘉さんは「初めて盛岡を訪れた時、自然が豊かで人が温かいところが、うるま市に似ていると感じた。提携する話を聞いた時には、自然にそうなっていったんだろうと思った。お互いに素晴らしい部分を出し合っていい都市になっていければ」と思いを語った。
10月にはうるま市でうるま祭が行われ、盛岡からツアーが出るほか、盛岡さんさ踊りなども披露される。