6月に盛岡で創刊した雑誌「励夢(はげむ)」が話題を集めている。
盛岡を拠点に活動しているフリーライター稲葉英之さんとデザイナーの冬部幸治さんが中心となり発行した同誌。盛岡の観光で有名な焼き肉店、わんこそば店、伝統工芸店や盛岡人になじみのある店など盛岡市内で働く14人の若者を紹介している。入社1年目の新人から社長まで、取材相手のキャリアもさまざまで、人物紹介を通して店の「お得」情報やおすすめ商品なども掲載し、タウン情報誌としても活用できる内容に仕上げた。
昨年の震災後から取材で世話になっている店や商店街の活性化に役立ちたいと考え同誌を企画し、仕事の合間を使って準備を進めてきたという。
「普段やっている情報誌やフリーペーパーの仕事では当然ながら店の料理やセール情報の取材が多い。いつかはそれらを提供している店の『人』にスポットを当てた特集をやってみたかった」と稲葉さん。「盛岡という『街』を見つめ直すいい機会になってくれれば」とも。今後は沿岸の被災地で働く若者を紹介していきたいという。
体裁はB5判で40ページ、オールカラー。価格は420円。さわや書店、東山堂、ジュンク堂の各店、ディスクノートもりおかなどの掲載店でも扱う。