盛岡市子ども科学館前の広場で6月6日、「金星の太陽面通過観察会」が10時から13時まで行われ、曇り空の中、多くの子どもたちや一般客が足を運んだ。
観察会が始まった10時ごろは、あいにくの曇り空だったが、徐々に晴れ間が見え始め、10時40分ごろには金星が太陽面を通過する様子を望遠鏡を通して見ることができた。
観察には「太陽投影板」を用い、レンズから入った光を太陽投影版に写す方法がとられた。雲が多く、光量も十分ではなかったものの、太陽投影版に黒い点が見られると、県内外から訪れた小学生や一般客から歓声が上がった。
同館の三浦圭裕さんは「見せられることができてホッとした」と安堵(あんど)の表情。訪れた子どもたちには「これをきっかけに天文学にも興味を持ってほしい」と話していた。
金星の太陽面通過という貴重な天体ショー。次に見られるのは105年後という。