東日本大震災の復興支援目的に製造・販売されているミネラルウオーター「だれかのために」が話題を集めている。
同商品は三陸沿岸の岩手県立宮古商業高校(宮古市)と宮城県立大河原商業高校(宮城県大河原町)の生徒らが復興支援を目的に企画し、ラベルのデザインを考案したもの。今年5月ごろ、この企画を受けた宮城県蔵王町の飲料水メーカー「湧水」(宮城県)が製造と販売を買って出た。
9月上旬から販売を始め、すでに2万本を出荷済み。岩手県内ではイオンスーパーセンター各店、カワトク、マルイチ、薬王堂などで扱うが、すでに品薄状態となっている。
水は同社工場のある蔵王町の地下水で、フィルターによるろ過処理を施しただけの非加熱、無添加のミネラルウオーター。「自然の水のおいしさをそのまま充填(じゅうてん)した」(同社広報担当者)。
価格は100円。売り上げの一部を義援金として寄付するという。