三陸沿岸の被災地でキャッシュ・フォー・ワークを進めてきた「三陸に仕事を！プロジェクト実行委員会」が10月7日、震災後半年の実績を発表した。

ミサンガを作る手（関連画像）

　同実行委員会によると、被災した漁具を再利用した「浜のミサンガ 環（たまき）」は、今年5月から9月10日までの生産数が累計3万6341個で、売り上げは4,000万円を超えた。1個1,100円のうち約700円がミサンガの作り手や製造をサポートする人たちに支払われ、作り手として参加した被災者253人に総額2,400万円以上が給料として支払われたことになる。

　ミサンガは実店舗以上にウェブサイトによる販売が好調で、7月の発売初日に2000個を即日完売、8月、9月も1カ月以内に完売しているという。今月11日には新たに6000個を販売し始めたばかり。

　実行委員会を組織する博報堂の担当者は「被災者に給料としてお金が回るだけでなく、ミサンガの製作を通じてやりがいを感じてもらえたり、避難所などコミュニケーションの活性化につながったことがむしろ大きかった」と振り返る。

　盛岡市内ではカワトク（菜園）、MOSSビル(同）、駅ビルフェザン（盛岡駅前通）で販売するほか、首都圏ではいわて銀河プラザ（中央区）やSHIPS渋谷店（渋谷区）・銀座店（中央区）でも販売する。