インターネットの技術者や研究者など有志が集まって被災地を支援する「Hack for Japan」のオフラインミーティングが7月23日・24日、遠野市の「遠野まごころネット」で行われた。
23日に行われたアイデアソンでは、現地からのリポートを基に企画会議を実施。盛岡市や北上市、一関市など岩手を中心に東北、関東から集まった32人が被災地に必要な支援策を練った。翌24日に行われたハッカソンでは、グループワークによる具体的な開発作業に取りかかり、19人が写真修復作業のワークフローのIT化やボランティアの緊急避難情報発信システムなど5つのシステムを開発。プレゼンテーションで、成果報告とともに今後の開発課題を検討した。
釜石出身で東京在住の岩切晃子さんは「高校卒業して以来、地元を離れていたが、震災後に自分でも何かできるはずと思っていた。リアルにわくわくさせられるニーズがあったこともうれしかった」と声を弾ませた。
Hack for Japanで中心的役割を担うグーグル社の山崎富美さんは「初日の23日には震度5強の余震に遭い、被災地を実感した。さすがに現地はニーズがシュアなので、使えるものばかりを開発できたと思う」と話す。