いわて花巻空港(花巻市)で7月28日、旅客ターミナルビルの増築部と平行誘導路が供用開始される。岩手県が6月29日、同空港整備事業の進捗(しんちょく)情報として発表した。
ターミナルビル増築部には国際線用搭乗手続きカウンターと出発手荷物さばき所などを新設。国内線と国際線の出発旅客の動線の分離が可能になり、国内定期便と国際チャーター便の同一時間帯での運航が可能になるという。2500メートル滑走路に平行する平行誘導路の新設では、大型機の就航や渡航範囲の拡大が期待できるという。
同空港整備事業は大型機により国際チャーター便の就航などに向け空港機能の拡充を図るもので、2009年4月には旧ビルと滑走路をはさんで東側に延べ床面積約2300坪の現在のビルをオープン。レストラン・売店・県物産展示コーナーなどのサービス施設を拡充し、イベントスペースも設けている。
同空港からはJALグループが札幌(新千歳空港)と大阪(伊丹空港)に定期便を運航するほか、6月にはフジドリームエアラインズ(FDA、静岡県)が名古屋(小牧空港)線に限定スケジュールで「震災復興支援便」を就航している。
(取材=みんなの空港新聞)