宮澤賢治に関する書籍や資料を集めた「第28回・賢治資料展」が現在、岩手県立図書館(盛岡市盛岡駅西通、TEL 019-606-1730)で行われている。
同展は同館が収蔵する宮澤賢治に関する書籍や論文を含む資料を2年ごとに展示し、一般に公開するもの。今回は「賢治と学校」をテーマに、学生時代と教員時代にスポットを当て、賢治の横顔も紹介する。
そのほか、2005年4月~今年7月までの約2年間に同館が収蔵した宮澤賢治に関する書籍や研究論文などの資料259点を「賢治文庫」として展示するほか、自費出版本の初版など、普段は公開しない貴重な資料も展示。「太陽」「ユリイカ」「旅」など特集で賢治を大きく取り上げた雑誌や賢治原作の絵本を集めたコーナーも設置するなど、展示総数は450点を超える。
企画を担当する同館の葵優美子さんは「展示スペースはもちろん、館内の各所に賢治に関するコーナーを設置して、全館を挙げて賢治をアピールした。教科書などでしか知ることのなかった人にも宮澤賢治に興味を持ってほしい」と話している。賢治の同僚や生徒たちの証言を集めたコーナーについては、「真面目なイメージの賢治だが、実はおちゃめなところもあったようだ。実際に周囲の人たちから得た証言などから、親しみやすさも感じ取ることができるのでは」とも。
11月25日・26日には同館ミニシアターで、CGアーティスト・KAGAYAさん作の映画「銀河鉄道の夜 Fantasy Railroad in Stars」も上映予定。
入場無料。11月25日まで(一部展示は同29日まで)。