ITソリューションを手がける「インターネットイニシアティブ(IIJ)」(東京都千代田区)は3月16日、東日本大震災の発生を受け、岩手、宮城、福島各県の自治体のミラーサイトの無償提供を始めた。
各自治体へのアクセス集中による負荷を緩和するのが目的で、地震発生後、閲覧が困難だった自治体ホームページが見やすくなる。ミラーサイトは現在、市町村のみ公開されており、順次全ての自治体へ広げていくという。
同社広報担当者によると「福島県のように、ミラーサイトを構築する前に既にサーバーダウンしてしまったところもあり、全ての自治体をカバーできていない。特に県はまだできていないが、各県の広聴広報課と連絡が取れ次第、順次公開していきたい」と話している。
ミラーサイトは、同社が今月14日から無償提供しているクラウドサービス「IIJ GIOホスティングパッケージサービス」を利用したもの。設備が関西にあることから、東北や関東地域の電力不足の影響も受けにくいとしている。