岩手県外で岩手の文化や魅力を広くPRする「希望郷いわて文化大使」が4月1日、発表された。
これは芸能やスポーツ、食文化、学術、マスコミなど各方面で活躍する「県出身者」「県に由来する人」などを対象に県の文化親善大使としての役割を県が委嘱する制度で、2007年度より実施するもの。大学教授や大手企業役員、作家、音楽家、落語家、料理人、映画監督、漫画家のほか、作家の瀬戸内寂聴さん(元・天台寺住職)やNHK朝のニュースキャスターを務める阿部渉アナ、タレントの福田萌さん、時代劇「必殺仕事人」で知られる鮎川いずみさん(現在は会社経営)などの有名人も名を連ねる。
今回、新たに3人が任命され、スポーツ界からは埼玉西部ライオンズの(菊池)雄星選手(盛岡市出身)、芸能界からはタレントのあゆかさん(同)が加わり、計108人となった。
新たに任命されたタレントのあゆかさんは「岩手は食べ物も水も空気もおいしい、とても恵まれた環境。(住んでいた時は)友達と探検したり秘密基地を作ったり、おばあちゃんと畑の土いじりをしたり、自然とふれあった楽しい思い出が多い」とコメント。大使としては、「自分を育ててくれた岩手に恩返ししたい。農業を通して県産の食品の素晴らしさを伝えていければ」と話す。「米作りが困難だった岩手がどのようにして米作りを育ててきたかなど、岩手の歴史的な背景も知ってもらえれば」とも。
各大使はこれから1年間、それぞれの活動の中で岩手の文化をPRし、地域の情報発信に務める。