雫石町の新春の伝統行事「雫石町裸参り」が1月17日、同町のよしゃれ通り商店街などで行われた。
昼間の最高気温が氷点下という真冬日だったこの日、雪が降りしきる中、同町の三社座神社から永昌寺までの約1キロを下帯(ふんどし)とさらし、腰みのといったいでたちの若い男衆31人が、鈴を鳴らしながら「商売繁盛」「無病息災」「景気回復」「五穀豊穣」などと書かれたのぼりを携えながら練り歩いた。
同行事は、1932(昭和7)年にいったん途絶えるなどしたが、1980(昭和55)年から再興され今年で31年目を数える。盛岡周辺では、この時期に各地で行われる裸参りだが、昼間に行われるのは珍しい。
参加したのは主に町内の役場職員や消防署員、地元企業の職員などで、中には近隣の盛岡市から参加する人も。岩手めんこいテレビの局アナ、玉井新平さん(盛岡市)は今年4回目の参加になるという。
沿道からは「もう少し」「頑張れ」などの掛け声が飛び交った。