岩手県人によって作られた自主制作映画「黄色いライスカレー」が11月から、順次公開される。
同作品は盛岡市に在住する30代以上の「中年」が中心となって組織する「オトナ映画部」(盛岡市長橋町、TEl 019-643-6262)が企画・製作したもの。イラストレーターやテレビ制作業、ピアニスト、編集者、自営業など職種は多彩だ。
原作は雑誌「別冊東北学『盛岡学』Vol.2」に掲載された同タイトルの短編小説で、脚本は小松左京賞受賞作家の平谷美樹さんが担当。監督は同部代表のタカハシマサヒコさんが手がけた。主演はプロカメラマンの松本伸さんが務め、プロレスラーのザ・グレート・サスケさんが友情出演した。
ストーリーは、リストラされた中年男がタイムスリップし、幼いころの自分に出会う内容。ロケは盛岡市内ほか廃校、廃屋など「レトロな場所」で行われた。
広報担当者は「映画制作はアマチュアだが、メディア関係者が中心になっているせいか、無駄にクオリティーが高い作品(笑)」としながらも、「きっと感動していただけるはず」と期待を寄せる。
上映は、11月22日=「雫石昔語り館」(雫石町)、同29日「酔い処 俺っ家」(陸前高田市)、同21日~27日=「みやこシネマリーン」(宮古市)、12月6日=「OOGAMANIA」(滝沢村)、同12日=「金ヶ崎生涯教育センター」(金ヶ崎町)などで、順次追加する予定。
上映時間は38分。観覧無料(宮古上映のみ300円)。