盛岡城跡の建造物に関する調査内容などについて紹介するパネル展「盛岡城 そのたたずまいを探る・参」が現在、もりおか歴史文化館(盛岡市内丸)1階 祭り展示室で開かれている。
本丸の絵図と発掘調査図面を重ね合わせて紹介するパネル。かつての建物の位置が分かる
盛岡市は2022年度から、盛岡城跡の史跡としての歴史価値の理解を深めて次世代へ継承するとともに、盛岡城本丸天守などかつて城内に存在していた建物について探るため、史資料や盛岡城に関係すると伝わる建物などの調査を本格的に行っている。その一環として、調査の内容や見つかった史資料、最新状況について紹介するパネル展を定期的に開催している。
今回のパネル展は、「盛岡城本丸二階櫓(やぐら)」について、これまでの調査成果を基に6つの視点で情報を整理して紹介。二階櫓は本丸南西部にあった建物で、建築された年代は明らかではないが、本丸炎上による焼失や石垣修復による解体のたびに再建され、盛岡城を象徴する建物の一つとされている。
展示では、二階櫓の発掘調査、かつての盛岡城の建物が写る1枚の古写真、本丸の発掘調査、絵図・文献、盛岡城跡内などに残された建造物、他の城郭の建造物の6つの視点から分かる二階櫓の形や、大きさの推定、建物の配置といった情報を整理して伝える。後半では、これまで確認できた史資料から分かる建物の内部意匠についての調査や、本丸の建物について描かれた絵図と発掘調査の図面を重ね合わせたものを展示。発掘調査と絵図上の柱の位置が合致する場所を示し、かつてあった建物や部屋の位置が分かるようになっている。
市では2022年9月から2024年3月にかけて懸賞金制度を設けて城内に存在した建物に分かる史資料を探し、一時は全国的な注目を集めた。懸賞金が終了した現在も、情報提供の連絡はあり、調査が続いている。展示で紹介する絵図の中には、新たに確認されたものもあるという。
市教育委員会事務局歴史文化課の菊池祥宏さんは「このパネル展には、調査がまだ続いていることを知らせる意味合いもある。情報発信を続けることで新しい発見があるかもしれない。今回は新しい資料を大きく紹介する内容ではないが、盛岡城跡を歩く時にかつての本丸の姿を思い浮かべてもらうきっかけになれば。引き続き、情報提供も待っている」と話す。
開館時間は9時~18時(受け付けは17時30分まで)。入場無料。2月16日まで。