公募で集まったリースを展示する作品展「Waのまちもりおかリース展」が12月3日、岩手県公会堂ギャラリー(盛岡市内丸)で始まった。
岩手県緑化推進委員会盛岡支部や盛岡広域森林組合青年部などで構成する「Waのまちもりおか『絆の輪』プロジェクト」が毎年冬に行っている「Waのまちもりおかリースフェスティバル」の一環。同フェスティバルでは、水源保護のために間伐したスギの葉などを材料に制作した「もりおか森のリース」を11月30日から市内各所に展示している。
「Waのまちもりおかリース展」では個人や団体から「絆の輪」をテーマに作品を募集。今年は講習会で制作した作品を含め、43点を展示している。リースに使う素材は乾燥したものであれば自由。ドライフラワーや木の実、スパイスなどの植物のほか、和紙や折り紙、ペットボトル、クラフトバンド、貝殻などを使った個性豊かなリースが並ぶ。中には、散歩中の風景や正月、キッチンになじむ作品、春、手紙といった独自のテーマを設けて制作した作品もある。
事務局を務める「ハートフルワークいわて」の江見夏恵さんは「年に1度だから、作品が集まってくると『今年も元気で会えましたね』という気持ちになる。素材の使い方が工夫されていてすごいなと思うし、楽しんで作っているのが伝わってくる」と話す。
公募作品の中から、来場者による一般投票で「リース大賞」を決定。来場者は1人2作品まで投票でき、リース大賞を含めた受賞作品は「深沢紅子 野の花美術館」で12月9日から開かれる「歴代リース展受賞者作品展と深沢紅子野の花美術館選抜展」で展示される。
江見さんは「応募者の年齢も90歳から子どもたちまで幅広く、続けて応募してくれる人も、初めての人もいる。素材、年齢、性別の自由度が高い作品展だからこそ、作る人も見る人も含めて、みんなの居場所のようになっているのではないかと思う。リースのような輪が広がっていく展示になれば」と話す。
開催時間は10時~18時(最終日は15時まで)。12月7日まで。投票は12月6日17時まで。