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「盛岡りんご」のゲームを学生が制作 楽しみながら栽培の現場を知って

「スコアを競い合って楽しんでもらいたい」と高野さん

「スコアを競い合って楽しんでもらいたい」と高野さん

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 MCL盛岡情報ビジネス&デザイン専門学校の学生が制作した盛岡りんごを題材にしたゲーム「そだてろ!! 盛岡りんご」が、9月17日から公開されている。

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 同ゲームは、盛岡産の農畜産物の高付加価値化や需要拡大を目的に、盛岡の食と農の魅力発信に取り組むプロジェクト「美食王国もりおか」との連携活動の一環として開発。これまでは学生とコラボレーションしたレシピ開発など食べることに焦点を当ててきたが、今回は学びをテーマに、盛岡りんごの栽培過程を子どもたちに知ってもらう方法としてゲームを選んだ。

 制作に取り組んだ同校ゲーム科2年生の4人は全員が盛岡出身ではなく、ゲーム開発を行うまで盛岡りんごについて知らなかったという。4人は実際に生産地を訪ね、リンゴのことや栽培の過程について学んだ。リーダーを務めた高野葵さんは「想像していたよりも何千倍という時間をかけてリンゴが育っていることを知り、本当に大変だと思った。私たちが学んだことや調べたことを、ゲームを通じて皆さんにどのように知ってもらうかを考えて作った」と話す。

 ゲームの内容はリンゴに関するクイズゲームや木を育てる育成ゲームも検討したが、「簡単な操作でリンゴを収穫するゲームはどうか」というアイデアから、苗木から実になるまでの過程を見守り、リンゴの外敵を追い払いながら収穫するゲームを開発した。

 ゲーム画面では時間経過でリンゴの木が成長。実が付いたら木をタップして収穫する。途中、カラスやクマなどの外敵が登場し、苗木の成長を遅らせたり、実を落としてしまったりするのでタップして追い払い、リンゴの木を守る。制限時間内に収穫したリンゴの数に合わせて点数が入る。

 リンゴ農家から聞いた話をゲームに取り入れ、外敵を追い払うアイテム「電気柵」は空を飛んでくるカラスには効果がないといった工夫を凝らす。読み込み画面ではリンゴの品種について紹介するなど、遊びながら学べる内容に仕上げた。

 9月28日のMCL学園祭や10月25日・26日に行われる盛岡市農業まつり、11月8日の盛岡りんごフェアでゲームの体験会を開催予定。今月28日の体験会はハイスコアチャレンジとして、体験者が点数を競い合う。「黄色いリンゴと赤いリンゴが出てくるが、黄色いリンゴの方が点数が高い。黄色いリンゴをしっかり収穫することと、電気柵の使い方が点数を伸ばすポイント」と高野さん。「まず楽しんでもらい、身近な人と点数を競い合ってもらいたい。その中で、盛岡りんごについて知ってもらえれば」と話す。

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