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盛岡八幡宮で夏詣 日本の新しい風習を楽しんで

風に揺れる願掛け風鈴

風に揺れる願掛け風鈴

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 盛岡八幡宮(盛岡市八幡町)で現在、「夏詣(なつもうで)」が行われている。

小さなさおやポイを使って釣り上げるヨーヨーみくじ

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 「夏詣」は、浅草神社(東京都)が2014(平成26)年から提唱している新しい日本の風習。新しい年の始まりに平穏を願って神社仏閣を詣でる「初詣」から6カ月がたった節目に、半年の無事を感謝し、残りの半年のさらなる平穏を願うもので、全国の神社仏閣へ広まっている。

 盛岡八幡宮では、夏詣の各地への広まりを知り、2023年から参画。毎年、普段とは違った夏らしいものを用意しようと職員たちが頭を悩ませながら準備しているという。担当者は「毎年好評のようでこちらとしてもうれしい。皆さんが楽しんでいる様子や、境内で写真を撮っている姿を見るたびに良かったなと思う」と笑みを浮かべる。

 今年は花火と鳥居をモチーフにした夏詣限定の切り絵御朱印(初穂料=1,000円)を数量限定で頒布するほか、水に濡らすと文字が浮かび上がる「水みくじ」(200円)、願いを書いた短冊を掛ける「願掛け風鈴」の展示、風が願いを運ぶようにと思いを込めた風車の道などを用意。今年初の試みとして、小さなさおで釣り上げたりポイですくったりできる「ヨーヨーみくじ」(200円)も頒布する。

 市内では連日暑さが続き、涼しい音色を求めて願掛け風鈴の前で足を止める参拝者も多く見られる。担当者は「夏詣の時期にしかない物を楽しんでもらうことはもちろんだが、半年の感謝と残り半年の無事を祈って参拝してもらい、新しい風習や皆さんの中にある美しい心を育ててもらいたい」と話す。

 8月31日まで。御朱印などの受付時間は9時~17時。

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