
夏の交通事故防止特別啓発活動出発式が7月15日、もりおか歴史文化館前で行われた。
同活動は、15日から岩手県内各地で行われる「夏の交通事故防止県民運動」に先立って実施するもの。「夏の交通事故防止県民運動」は、夏休み中の子どもが関係する交通事故や、暑さや長距離運転による過労が起因となる重大事故を防ぐことを目的に、交通ルールの順守と交通マナーの実践などを呼びかける啓発活動を行う。
出発式には、盛岡東警察署の署員や盛岡市の職員、市交通指導隊、盛岡市交通安全協会などが参加。盛岡東警察署の吉田知明署長は「悲惨な交通事故を一件でも多く減らすため、県民、市民の交通安全意識を高める積極的な啓発活動をお願いしたい」と呼びかけた。
出発式の最後には市交通指導隊の佐々木賢治隊長が交通安全宣言を行い、「適度に休憩を取り過労運転を防止する」「高齢者と夏休み中の子どもの事故を防止する」「全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用を徹底する」「飲酒運転の根絶」の4つを誓った。
出発式終了後、白バイとパトカーの先導で広報活動を行う広報車が出発。参加者は交通安全などを呼びかけるのぼり旗を持ち、市役所周辺の街頭に立ってドライバーや歩行者に向けた啓発活動を行った。
警察によると、県内では今年、6月末までに発生した交通事故が700件を超え、昨年の同時期に比べて増加しているという。盛岡東警察署の小野寺武士交通官は「この時期はぼんやり運転など注意力や緊張感を欠いた運転による事故が懸念される。ドライバーの皆さんには緊張感を持って運転してほしい。速度は控えめに、車間距離は長めに、出発時間には余裕を持って、疲れた時は休む計画的な運転をお願いしたい」と呼びかける。
夏の交通事故防止県民運動は今月24日まで行われる。