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学生主体のイベント「盛燈祭」開催へ 岩手の文化を盛り上げる火種に

「学生だからできることに挑む姿を見に来て」と呼びかける鈴木さん(右)と高橋さん(左)

「学生だからできることに挑む姿を見に来て」と呼びかける鈴木さん(右)と高橋さん(左)

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 学生主体の文化交流イベント「盛燈祭(もりとうさい)」が7月13日、盛岡市大通商店街などで開催される。

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 盛岡市と岩手県南を中心に活動する学生団体「FCAI」が主催する同イベント。同団体は能登半島地震をきっかけに被災地支援を行う学生団体として立ち上げ、募金活動などを行ってきた。現在は地域貢献を活動目的に加え、学生が地域課題に向き合い、イベントでのボランティア活動や出店などを行っている。

 活動を行う中で、「県内には学生主体のイベントが少ない」「県内の学生同士で交流できる機会が少ない」といった学生目線での課題を感じ始めたという。加えて、「県内各地が持つ特色や伝統などの文化同士が交わる場が少ない」という思いから、学生が主体となり、岩手の文化について発信するイベントを作り、地域を盛り上げようと「盛燈祭」を企画した。

 会場は大通商店街とMOSSビル前の2会場。大通商店街では県内の高校・大学、団体などの学生が、さんさ踊りや伝統芸能、ダンス、吹奏楽などのパフォーマンスを披露。MOSSビルでは大学生サークルや高校生バンドなどが演奏する。このほか飲食などの出店も予定している。

 「FCAI」代表で実行委員長を務める鈴木煌人さんは「企画から運営まで、実行委員も、場内アナウンスも、会場にいるカメラマンも全て学生が担う。スタッフも出演者も含めて、この日だけは学生が主役。みんなにスポットライトが当たる日になればと考えている」と話す。

 飲食出店や協賛などで大人の手を借りる部分もある。運営メンバーの高橋優生さんは「学生だからと甘く見られるようなことはなく、時には厳しい指摘もあり、対等に関わってもらえていると感じる。つまずくことはあるが、その度に生まれる喜怒哀楽をメンバー全員で共有しながら進んでいる」と話す。

 鈴木さんは「学生がゼロから作るイベントという点で、見向きもされない時もあった。学生にできることは限られていて、大人のサポートがないと難しい部分が出てくる。岩手の学生が団結して岩手を盛り上げようとしているので、こんなことをしている学生がいることを見て、知ってほしい」と話す。

 イベント名には「岩手の文化を盛り上げ、光をともす」という意味を込める。鈴木さんは「岩手の文化を盛り上げる火種になり、誰かの心を明るくする光をともすようなイベントになれば。当日はたくさんの人に足を運んでほしい」と呼びかける。

 11時30分開始。タイムスケジュールや出演者紹介はイベントのウェブサイトとSNSに掲載する。

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