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盛岡市内の「涼みどころ」今年も開設 新たな協力施設の登録も募集

「涼みどころ」の目印となるポスター

「涼みどころ」の目印となるポスター

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 盛岡市は6月1日から、外出時に一時的に暑さをしのぐことができる市指定暑熱避難施設「涼みどころ」の開設を始めた。

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 指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)は、昨年4月に全面施行された「改正気候変動適応法」に基づくもので、熱中症による健康被害を防ぐため、冷房設備を有する施設などを市町村が指定する。熱中症警戒アラートが発出された時に、暑さを避けるための場所として一般に開放する。

 「涼みどころ」に指定されている施設は、冷房設備と屋内に滞在スペースがある公共・民間施設で、一部の施設は熱中症特別警戒アラートが発出されていない場合も、涼める場所として開放する。昨年は庁舎や公民館などの市有施設21カ所、スーパーやドラッグストアなどの民間施設16カ所が登録。今年も引き続き涼みどころとして開放するほか、市有施設2カ所が新たに加わった。開放時間や受け入れ可能人数は施設によって異なり、登録施設の一覧と開放日時などは市のウェブサイトに掲載する。

 新たな協力店舗・施設募集も行っている。適切な冷房設備を有し、熱中症警戒アラートが発出された時に、時間制限・利用料なしで滞在できることが条件。登録の手順は、事業者が施設内に涼みどころとなるスペースを確保し、市環境企画課に申し出書などの必要書類を提出。その後、市と事業者が協定を結び、涼みどころとしての運用を始める。本年度の運用は10月22日までで、原則来年度以降も継続して開放することとする。

 市環境企画課の担当者は「夏の暑さが年々厳しくなり、熱中症のリスクは高まっているが、熱中症は適切な対策で予防できる。市民の皆さんが真夏でも安心して外出ができるように、地域ぐるみでの取り組みが重要となるので、協力してもらいたい」と呼びかける。

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