
「いんべクリーニング肴町店 inbe COMFORTABELE SHOP(いんべコンフォータブルショップ)」(盛岡市肴町)が3月15日に開店した。
同店は「心地よさ」をコンセプトに、同社が開発した洗浄技術「いんべコンフォータブルウォッシュ」の認知を広める役割を持つ。同技術は、重曹を中心とした天然由来の洗浄成分と盛岡の軟水を使った独自の水洗い技術で、工場で働く従業員からの「手が荒れがちになってしまう」という申し出から研究開発を進め、2022年に「エコフレンドリーウォッシュ」という名称で実用化した。
現在は一部の品目を除き、基本的に同技術を使用しているが、利用者や店舗で受け付けを担当する従業員になかなか伝わらないことが課題になっていた。社長の印部孝輔さんは「新しい技術を開発していることを多くの人に知ってもらいたいと試行錯誤したが、クリーニング業は店舗が窓口で、工場でどのように洗っているか分かりづらいのが課題だった」と話す。
同社は情報発信の方法について、盛岡を拠点にするクリエーティブ事務所「ホームシックデザイン」に相談。技術の名称を英語で「心地よい」などの意味を持つ「コンフォータブル」を使ったものに変更した。技術について紹介する特設ウェブサイトを開設し、新店舗を「肌と衣類と環境に心地よい」の3つの心地よさを体現するコンセプトショップ「inbe COMFORTABELE SHOP」としてデザインした。
店舗ではクリーニングの受け付けのほか、衣類直しと、同社が監修した洗濯洗剤と柔軟剤の販売を行う。受付部分は暖色の照明や木材を使って居心地の良さを表現。カウンターは他店でかつて使われていたものをリメークして利用した。衣類の汚れや手元を確認する場所には白い照明を用意し、作業しやすい環境も整える。衣類直しの作業場は受付から見える位置に配置し、「クリーニング店の仕事の見える化」にもつなげる。
ホームシックデザイン代表社員の清水真介さんは「相談を受けた時、企業としての取り組み全体を『コンフォータブル』という言葉で包むことができるのではないかと考えた。クリーニングに出す時には少し面倒な気持ちが誰しもあると思う。この店を見た時に『あ、クリーニングに出そう』と心地よい気持ちで気楽に訪れてもらいたいという思いを込めた」と話す。
店舗入り口に掲げる「in our life, be comfortable.」のキャッチフレーズには、「inbe(いんべ)」の文字が隠れている。印部さんは「心地よさに対する考え方は、時代やライフスタイルの変化とともに変わっている。皆さんが今困っていることに寄り添い、人と衣類と環境に心地よい日常に協力していきたい」と意気込む。
営業時間は10時~13時、14時~19時(日曜・祝日は18時まで)。木曜定休。