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滝沢産リンゴを使ったサイダーの販売準備進む 「チャグチャグ馬コ」モチーフに

「はるか」と「ふじ」を使ったチャグチャグスパークのイメージ

「はるか」と「ふじ」を使ったチャグチャグスパークのイメージ

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 滝沢市産の規格外リンゴを使ったサイダー「チャグチャグスパーク」が、4月29日の販売開始に向けて準備を進めている。

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 同商品を企画したのは、カフェ「ノイ・バンデ」(盛岡市肴町)を営む級木(まだのき)美子さん。級木さんは2022年に盛岡市産の規格外リンゴを使ったエナジードリンク風のサイダー「さんさスパーク」を開発。盛岡土産として認知度も向上し、今年2月には台湾で行われた岩手物産展でも販売した。

 「さんさスパーク」の開発を終えた後、級木さんは「岩手県内にはまだリンゴの生産地があり、地域ごとにリンゴの特徴も異なる。各地の郷土芸能と絡めてサイダーを作れないか」と考えていたという。県内のリンゴ産地として知られる滝沢市に知人が多かったことから、2023年ごろから滝沢市産の規格外リンゴを使ったサイダーの開発を始めた。

 当初は滝沢市生まれの品種「はるか」を使ったサイダーを考えていたが、はるかは生産量自体が少なく、規格外が出にくいという。そこで、市内で多く生産されている「ふじ」をブレンドし、果汁の分量が異なる2種類を商品化した。級木さんは「甘みが強い『はるか』と、酸味がある『ふじ』を合わせることで、甘さはありつつさっぱりと飲みやすい味に仕上がった。武田哲滝沢市長にも試飲してもらい、『さっぱりしているね』と評価をもらった」と話す。

 商品名は滝沢市から盛岡市まで華やかな衣装を身につけた農耕馬が行進する伝統行事「チャグチャグ馬コ(うまっこ)」にちなんで「チャグチャグスパーク」と命名。2種類をそれぞれキャラクターで表し、果汁33%の「あおい」はチャグチャグ馬コのスタート地点「鬼越蒼前(おにこしそうぜん)神社」にちなんだ男の子、果汁14%の「はるか」は農耕馬が行進する距離の14キロとリンゴの品種にちなんだ女の子とした。

 3月18日に完成し、現在はキャラクターやロゴ、ラベルデザインの費用を募るクラウドファンディングを行っている。支援は一口1,000円~。チャグチャグスパークや滝沢市産のリンゴジュースを返礼品として用意する。

 級木さんは「チャグチャグ馬コを見に来て、チャグチャグ馬コの名前が付いているお土産を手に取ってもらいたい。地域の伝統を知るきっかけにもなれば」と話す。

 価格は330ミリリットル=399円(予定)。ノイ・バンデのほか、滝沢市内などで販売する。

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