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ZOOMOのシンボル「二ホンイヌワシ」写真展 飼育開始から20年を迎えて

イヌワシの写真のほか、翼の大きさや重さを体感できるアイテムも

イヌワシの写真のほか、翼の大きさや重さを体感できるアイテムも

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 盛岡市動物公園ZOOMO(ズーモ)による「ニホンイヌワシ写真展」が現在、いわて県民情報交流センター「アイーナ」(盛岡駅西通1)5階の環境学習交流センターで開催されている。

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  同園は昨年、環境学習支援や環境活動支援などに取り組むNPO法人「環境パートナーシップいわて」と、東京大学大気海洋研究所大槌沿岸センターとの連携協定「森と海のわIwate」を締結し、沿岸と内陸を結ぶ地域間の環境保全や教育活動の支援などに取り組んでいる。その一環として、同園では環境学習交流センターにブースを設置し、展示による情報発信や啓発活動を年間通して行っている。

 今回は、同園が飼育を始めて今年で20年を迎えるニホンイヌワシの写真展を企画した。同園のリニューアルに合わせ、ニホンイヌワシをシンボル動物とし、ロゴマークにもシルエットが入っている。シンボル動物に選んだのは、県内各地に営巣地があり、県庁所在地にあるのは盛岡だけという理由がある。

 広報担当の森敦子さんは「ZOOMOのシンボル動物であることは、あまり広まっていない。岩手・盛岡にはニホンイヌワシが暮らす豊かな自然が残っていること、そしてZOOMOで会うことができることを知ってもらえれば」と話す。

 展示では全長2メートルの翼を広げて滑空する姿や、生まれたばかりで白い羽毛のひなの写真など同園のスタッフが撮影した写真17点を展示。これまで公開したことがない写真もあるという。羽根や卵の実物、同園で飼育している「空」の重さを体験できるアイテムや、翼の大きさを体感できるアイテム、ほぼ原寸大の大きさを体験できるパネルも設置し、触って楽しめるようにする。

 翼が大きいニホンイヌワシは、人が手入れをした伐採地や草山、草原など開けた場所で狩りをするが、林業の衰退などにより人工林の手入れが行き届かず、ニホンイヌワシの狩りが難しくなっているという。11月9日・10日にはZOOMO内でイヌワシ学習ツアーや森の仕事体験などを含め、林業と動物の関わりについて学ぶイベントも開催する。

 「猛禽(もうきん)類というと人間からは遠い存在に感じるが、ニホンイヌワシは人に近い所で暮らす猛禽類とも言える」と森さん。「捕食者であるイヌワシを守ることは、他の生物を守ることにもつながる。ニホンイヌワシって意外と近くにいるのねと興味を持ってもらうところから、保全につながれば」と呼びかける。

 開館時間は9時~18時。11月30日までの予定。

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