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盛岡に愛犬と泊まれる一棟貸しホテル 「犬の福祉」について情報発信も

KIZUKINO HOTEL外観。外にはプライベートドッグランも(写真提供=KIZUKINO HOTEL)

KIZUKINO HOTEL外観。外にはプライベートドッグランも(写真提供=KIZUKINO HOTEL)

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 犬と一緒に宿泊できるホテル「KIZUKINO HOTEL」(盛岡市南仙北2)がオープンして1カ月がたった。

KIZUKINO HOTELの1階リビング部分(写真提供=KIZUKINO HOTEL)

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 同ホテルは「犬の福祉を広めたい」という思いを背景に9月1日に開業。ホテルを運営する佐藤陽一さんは、愛犬との関わり方の悩みをきっかけに、動物が精神的にも肉体的にも健康で幸福である状態を指す「動物福祉」を知り、動物福祉の観点を取り入れたドッグホテル「dog villa Morioka」を昨年開業した。

 ドッグホテルを始める前、飼い主に「犬と暮らす上で困っていることはないか」と調査を行ったところ、「愛犬を預けられる施設がない」という声のほか、「犬と一緒に旅行したいが、一緒に泊まれる場所が限られている」といった声があったという。

 佐藤さんは「犬と宿泊可能なホテルや旅館自体はあるが、犬はケージに入れるか、別の部屋で過ごさないといけない施設が多い。犬も人も同じ部屋で旅行を楽しみたいというニーズがあることを知り、犬の自由度が高く、人と一緒に過ごせるホテルを作ろうと思った」と話す。

 物件については、犬と利用できるコワーキングスペースを運営する「カントリー不動産」に相談。空き家を活用した一棟貸しホテルとした。施設内で犬に対する制限はなく、自由に過ごさせることができる。犬と人と同じ布団で寝ることも可能。屋内のフローリングは犬の足が滑らないようにコーティングを施すほか、部屋の窓や外のドッグランには目隠しシートを貼り、犬の目線から外を歩く人や犬が見えない工夫をしている。施設内ではホテル内では犬とのより良い暮らしのヒントになる動画を視聴できる。

 KIZUKINO HOTELという名前には、「愛犬との宿泊をきっかけに動物福祉の考え方に気付いてもらいたい」と思いを込める。10月6日にはクラウドファンディングを開始。集めた資金は動物福祉や犬の福祉の情報発信と、ホテルのプライベートドッグランの改良費用に充てる。11月30日まで。

 佐藤さんは「KIZUKINO HOTELが広まることで、全国でも同じような宿泊施設が増えれば、愛犬との旅行の幅が広がる。盛岡に犬と飼い主を歓迎する場所があることを知ってもらいたい」と話す。

 料金は一泊4万9,800円~。

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