元メジャーリーガーで、きたぎんボールパーク公式アンバサダーの上原浩治さんが8月2日、盛岡市の内館茂市長を表敬訪問した。

　上原さんは2013（平成25）年と2016（平成28）年に岩手県内で野球教室を開催したほか、東日本大震災からの復興への継続的な支援につなげることを目的にしたポスター「いわて復興人」に起用されるなど岩手との縁があり、きたぎんボールパーク公式アンバサダーを2023年から務めている。

　今回は同球場で8月1日から始まった「いわて盛岡サマーベースボールリーグ」の一環で、上原さんによる小中学生を対象にした野球教室を開くことに合わせて市役所を訪問。市の関係者や報道陣に向けて「皆さん硬いですね。やわらかくいきたいです」と声をかけて場を和ませ、「子どもたちと楽しくやりたい。野球を楽しいと思ってもらい、ずっと続けてもらえるような教室にしたい」と意気込みを話した。

　内館市長は「公式アンバサダーとしての活動に感謝を伝えたい」「自分も小学生の頃は野球少年だった」となど話し、上原さんのプロ野球時代やメジャーリーガー時代の活躍に触れると、上原さんは「これは『ファンです』と言われているようなもの」と笑顔を浮かべた。

　上原さんが野球教室を行うのは昨年に続いて2回目。「子どもたちが最初から最後まで笑顔でいられるように、野球の楽しさを伝えられればいいなと思っている」と上原さん。「地域にいい球場があって、そこを使えるというのはありがたいこと。野球を始めようという子どもたちが増えればいいかなと思う。岩手には現役で活躍する選手やOBも多い。そういった人たちを目標に頑張ってほしい」と話した。

　表敬訪問の後、上原さんは子どもたちが待つ球場に向かい、ボールの投げ方やピッチングのこつなどを教えた。

　「いわて盛岡サマーベースボールリーグ」は今月9日まで、大学野球の交流戦などが行われる。