盛岡の大学生が組織する「I3U6●」(アイ・スリー・ユー・ロク・ラブ、●=ハートマーク)は11月23日、ドキュメンタリー映画「六ヶ所村ラプソディー」(監督=鎌田ひとみさん)の上映会を開催する。
「I3U6●」は、岩手県立大学、岩手大学、盛岡大学の学生ら7人が、同作品を上映するために今年9月に結成した任意団体。所属する大学やスポンサーの力を借りずにこの上映会を自主企画し運営する。
今回上映する作品は、青森県六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場の問題をテーマにしたドキュメンタリー映画。作品では企業や住民、行政など再処理工場を取り巻く人々や放射性物質が自然環境への影響を克明に取材し、再処理施設のあり方や日本のエネルギーについて問いかける。
三陸沿岸の山田町出身で海洋汚染について関心を持つ広報担当の大槻麗奈さん(岩手県立大学2年生)は「岩手県では直接仕事に影響する漁師以外は、地元の山田町でも放射能汚染は身近に語られることはない」とし、「青森ですら人体への影響を知らずに、この問題を進めている人も少なくない」とこの問題への警鐘を促す。
「映画では賛成も反対も同じ目線で取材されていて、決して(反核に)偏ったものではない。立場の違う両方の意見を知ることで、この問題を考える機会にしてほしい」と話す。「社会人はもちろん、特に大学生や高校生などの学生に見てほしい」とも。
上映時間は13時~、16時~(2回上映)。鑑賞には資料代として500円が必要。会場は岩手大学農学部特別講義棟2階「ぽらんホール」(盛岡市上田3)。問い合わせは大槻さん(TEL 090-4636-8987)まで。メールはi3u6love@yahoo.co.jp。