地元の祭りを応援する新タイプ定期預金、10日で27億円超え-岩手銀行

地域を活性化させる起爆剤になるか? 写真は今年の盛岡さんさ踊り

地域を活性化させる起爆剤になるか? 写真は今年の盛岡さんさ踊り

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 岩手銀行(盛岡市中央通1)の定期預金「地域を元気に!ふるさとのお祭り応援定期〈ワッショイ〉」が発売後10営業日で総額27億円を突破した。

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 同商品は同行が9月8日に発売した新タイプの金利上乗せ定期預金で、預金額とは別に預金残高の0.01%を「地元の祭りに寄付する」もの。0.1%の金利上乗せと寄付によって地元に貢献できるというユニークな企画が消費者に受け、わずか10営業日で預金件数が約1,000件、27億円の預金額を集めるヒット商品につながった。今日の時点で、預金件数はすでに1,400件に上る見込み。

 同行では「盛岡さんさ踊り」や「遠野まつり」などの祭りが、地元に高い経済効果を与えることに着目。同商品によって集められた預金額の0.01%をそれぞれの地域の祭りに寄付することで、まちおこしを推進する狙い。新たに「地域活性化支援商品」として開発し、岩手県全域と八戸市、気仙沼で販売を展開している。寄付の対象となる29の祭りは、いずれも各地の夏祭りや伝統的な行事。寄付は来年7月から3年間にわたって行う。

 同商品を開発した同行個人営業部の広報担当者は「金利上乗せのインセンティブも効いているとは思うが、お客さまにとっては間接的な寄付というかたちで地元に貢献できる点が受け入れられたようだ。お祭りをテーマにした金融商品もおそらく始めてでは」と話している。
 同行としても販売はかなり好調と見ており、「このままでは取扱期限を待たずに目標額がいっぱいになる可能性もある」とし、募集額の増額の検討も始めた模様。

 預入金額は1口あたり100万円~500万円。販売は10月31日まで。

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