盛岡市子ども科学館(盛岡市本宮、TEL 019-634-1171)で8月28日、「声優×プラネタリウム朗読会『賢治の時間』」が開催される。
同イベントは宮沢賢治生誕120周年を記念して企画されたもの。アニメ「クレヨンしんちゃん」の野原ひろし役や映画「アイアンマンシリーズ」の吹き替えを担当する声優の藤原啓治さんが出演し、生朗読などを行う。同館では2015年から、藤原さんがプロデュースする声優による朗読とプラネタリウムのコラボレーション朗読会「~声優星空プラネタリウム~ほしこえ」を開催してきたつながりがあるほか、藤原さん自身も岩手にゆかりがあり賢治に思い入れがあったことで今回のイベントが実現した。
同館企画・交流サブマネージャーの高橋智香子さんは「『ほし×こえ』はどちらかといえば大人や声優のファン向けのイベント。子ども科学館ということから、大人だけでは来づらいという客が足を運ぶきっかけの一つにもなった。今回は宮沢賢治をテーマに、大人から子どもまで楽しめる内容。ファンの皆さんはもちろん、親子でも楽しんでもらいたい」と話す。
当日は宮沢賢治の代表作「グスコーブドリの伝記」のほか、生誕120周年を記念して制作したプラネタリウム番組「よだかの星」を上映。藤原さんのナレーションとともにプラネタリウムならではの全天周アニメーションが楽しめる。トークの時間も設ける予定。
広報担当の栗谷川真実さんは「宮沢賢治を知っていても、作品自体についてはあまり知らないという人にも、賢治作品に触れるきっかけとしてもらえたら。出演者との距離の近さなどと合わせて、めったにない特別感を味わってほしい。ぜひ足を運んで」と呼び掛ける。
時間は15時30分~16時30分と17時~18時の2回。料金は2,000円。定員は各回160人。チケットはイープラスで販売中。