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「求む、電飾」 リサイクル電飾で岩手県公会堂初のライトアップへ

夜はこのように暗くなるため、まだまだ電飾が必要

夜はこのように暗くなるため、まだまだ電飾が必要

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 岩手県公会堂(盛岡市内丸、TEL 019-623-4681)は現在、クリスマスのライトアップを行うために、不要になった電飾を集めている。

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 同施設は国の指定文化財に指定されている歴史ある建造物で、今年で88周年を迎える。現在は多くの観光客が訪れ、市民活動などにも使用されているが、「雰囲気が重く、暗く感じる」という声も少なくないという。祝いの年に合わせ、シダレザクラの植樹や館内の美化、花壇の整備を行うなど親しみやすい環境づくりに取り組んできたが、夜はどうしても暗くなってしまうことから、「夜でも明るく美しい公会堂」を目指して今回初めてライトアップをすることを決めた。

 館長の工藤昌雄さんは「この辺りは官庁街でバス停も近いため夜も人通りがあるが、イルミネーションはあまりない。その中で公会堂が明るく輝くことで、少しでも温かい気持ちで『盛岡いいな』と感じてもらいたい」と話す。

 「市民の力で公会堂をきれいにしたい」という思いもあり、今回は不要になった電飾を再利用したライトアップを企画。回収している電飾は、使用しなくなったクリスマスツリー用の電飾、家庭用のイルミネーションライトなどのほか工事現場などで使用していたライトなど種類は問わない。持ち寄られた電飾は基本的に公会堂の所有となるが、希望者には返却も行う。

 集まった電飾によっては、クリスマス以降も継続してライトアップする予定。現在集まっている電飾の数は少なく、まだまだ数が必要だという。工藤さんは「使わなくなった電飾に新しく命を吹き込み、街を明るく、心を温かく照らしたい。公会堂は盛岡の政治と文化の発祥地であり、大切な場所。より親しみやすい『みんなの公会堂』にするために、皆さんのできることで協力してもらえれば」と呼び掛ける。

 回収期間は11月30日まで。問い合わせは同施設まで。

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