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岩手の伝統技術「ホームスパン」紹介本発刊 全国から問い合わせも

「岩手のホームスパン」表紙

「岩手のホームスパン」表紙

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 盛岡の魅力を伝えるミニコミ誌「てくり」を発行する「まちの編集室」(滝沢市)が10月15日、岩手県内の毛織物(ホームスパン)を紹介する本「てくり別冊岩手のホームスパン」を発刊した。

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 ホームスパンは、明治期にイギリスから日本に伝わった毛織物の技術。同書では盛岡、花巻、葛巻、雫石の各工房・事業所を取材。ホームスパンを製作する現場を紹介することで、古くからの技術がなぜ岩手でだけ受け継がれているのかを、風土や土地に住む人々の気質、生活形態などから説明する。時間をかけて色鮮やかに作られた製品も紹介し、風合いの幅の広さを見ることもできる。同編集室の木村敦子さんは「他の地域でやめてしまったのに岩手にはある。手間が掛かり、大量生産できない製品を作り続けている姿勢が岩手の人らしい」と話す。

 製作過程の説明や歴史年表も掲載。「ホームスパンはどういうものなのか、岩手の人でもわからない人が多い。地元にこういったすてきなものがあることを知り、自慢してほしい」と特に地元の人に読んでほしいと訴える。

 発刊から約1カ月経過し、木村さんは「関西方面をはじめ、全国のホームスパンファン、羊好きの人からのオーダーも多い」と岩手の毛織物文化が全国から注目を集めていることを実感している。

 B5変型判、オールカラー112ページ。価格は2,160円。県内の書店のほか、てくりのホームページで購入できる。

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