盛岡の商業施設「Nanak（ななっく）」（盛岡市中ノ橋1、TEL　019-625-1800）は7月25日から毎週土曜、限定デリカテッセン「Slowly life Delicatessen（スローリーライフ・デリカテッセン）」を肴町アーケード側入り口にオープンしている。

県産小麦を使ったパンの販売も

　「この場所にしかない『特別なこと』をたくさん発見して、自分たちが暮らす場所をもっと好きになる」というコンセプトの下、有機野菜を中心に、地産池消、旬産旬消にこだわったものをそろえる。営業企画部門統括マネジャーの海老名栄興さんは「岩手で作られているおいしい野菜や変わった野菜は、首都圏のレストランなどに流通してしまう。それがもったいないと思っていた。岩手のいいものを皆さんにお届けして、生産者とのつながりになれば」と話す。

　店頭には県内の生産者が作った有機野菜のほか、特製サンドイッチやオリジナルブレンドコーヒーなどが並ぶ。販売している野菜の中には珍しいもの多く、客から「どう食べていいのかわからない」という声もあった。そこで、レシピの紹介や試食を行い、食材を紹介するだけではなくテーブルコーディネートや新しい食事の提案にも力を入れているという。

　当面は土曜のみの営業になるが、Nanak店内食品売り場でのコーナ展開も予定している。海老名さんは「オール岩手にこだわっていいものをそろえた。普段何気なく過ごしている地元が実はすごい場所だと、食材を通じて知ってもらいたい。ぜひ足を運んでいただいて、あらためて岩手を見直すきっかけにしてほしい」と呼び掛ける。

　毎週土曜に営業。時間は10時～14時。売り切れ次第閉店。