ネパール大地震の被災地を支援しようと「がんばれ！ネパール支援ライブ」が5月26日、ネパール料理店「ニルヴァーナ」大通店（盛岡市大通2、TEL 019-626-5777）で開催された。

　4月25日にネパール中部で最大震度M7.8の地震が発生。世界遺産や家屋などが倒壊し、1カ月が経過した今も被災者はテントやビニールシートでの避難生活を余儀なくされている。山間部では土砂崩れや亀裂が生じ、通行もままならない状況が続く。

　企画したのは同店オーナーと親交があった山内路子（みちこ）さん。ネパールの状況を知った山内さんが自分にできることはないかと考え、自身の誕生祝いと合わせてネパール支援イベントを企画した。会費の一部を同店が行うネパール支援へ寄付する。山内さんは「オーナーがネパール出身なので、店を通じてじかにネパールを支援できる。誰かが立ち上がらないと支援したくてもできない人もいるので、今後もイベントを企画していきたい」と意気込む。

　支援ライブには約40人が参加。フラダンスショーのほか、同店で働くシャヒ・カゲンドゥラ・ジャンさんがネパールの歌を披露した。同店ではネパール出身スタッフ約20人が働き、大地震発生後にはスタッフが盛岡大通で3日間の街頭募金活動を行った。現在は1人がネパールに戻り、状況確認と支援活動を行っている。

　同店オーナーのシャヒ・カレンドゥラ・ビクラムさんは「盛岡にはネパールに行ったことがある人も多く、皆さんの支援にはとても感謝している。ネパール大地震では日本からたくさんの支援をもらっているが、日本の政府や皆さんには継続した支援をお願いしたい」と呼び掛ける。6月にはネパールに行き、テントやビニールシートなどの物資を被災地に直接届けるという。