旧石井県令邸(盛岡市清水町)で現在、彫刻家と文化人類学者による現代アートの展示会「Rec 3.11 3.11以後アートに何ができるか」が開催されている。
同展は、スコットランド、アバディーン大学の文化人類学者ジェニファー・クラークさん、スコットランドと岩手町で活動する彫刻家ケイト・トムソンさん、片桐宏典さんの3人によるもの。会期中、インスタレーション作品を制作していく。
片桐さんとケイトさんは震災以降、世界10カ国の芸術家から被災地に寄せられたポストカードの展示の巡回を続ける。今回の展示会もその活動の一環で、片桐さんは「自分たちとして3.11とは何だったのかということを見つめ直す作業を始めたところ」だという。
会場には、日光写真、ドローイング、サウンドなど表現方法が多様な作品が並ぶ。「会場の雰囲気とコラボレーションしながら」制作を続けている。
ケイトさんは「3.11とは何だったのかに対する答えはまだ出ていない。投げ掛けているところ。作品を見て3人のディスカッションに参加してほしい」と呼び掛ける。
開催時間は13時~17時。入場無料。3月22日まで(20日までは要予約)。