1月21日、千代田区立日比谷図書文化館(東京都)で行われた第10回エコツーリズム大賞表彰式で、小岩井農牧(雫石町)が最高賞の「大賞」を受けた。
環境省などが主催する「エコツーリズム大賞」は、地域森林保全や地域体験、地域振興に貢献する優れたエコツーリズムの取り組みを表彰。2014年度は全国から57件の応募があった。同社は第7回エコツーリズム大賞では特別賞、第8回では優秀賞を獲得している。
小岩井農場で実施するガイド付きツアー「小岩井農場物語」では、1891(明治24)年の創業以来、畜産と林業を柱にした「環境保全・持続型・循環型」の同農場の歴史を学べるコース、一般公開していないエリアの自然散策体験など四季折々の自然を楽しむコースなどを用意してきた。自然散策は20年以上前から実施してきたが、近隣宿泊施設を利用する1泊2日の「プレミアムツアー」やトラクターバスで巡る「自然満喫ツアー」など、5つのコースがある。昔の農場の制服やかすりモンペでガイドが案内するなど工夫も凝らす。
同社広報担当の高橋敏明さんは「利用者も増えており、周辺地域との連携を図りながら続けてきたことが評価されたのはうれしい。これからもたくさんの人に体験してもらいたい」と話す。
冬季はスノーシューウォークなどが体験できる自然散策特別版を実施している。通常営業は4月17日から。