盛岡市内で8月19日、「観光振興セミナー2014」が行われた。主催はリクルートライフスタイルじゃらんリサーチセンター。

　同セミナーは今年で9回目。全国14カ所で行われ、北東北では盛岡が会場となった。同社執行役員の宮本賢一郎さんはあいさつで「地域の抜本的改革にお手伝いできれば」と話した。

　セミナーでは50代以上の旅行者が半数を占める国内旅行市場の拡大を目指して中長期的視野で国内旅行需要を創出する「若者層」をターゲットに展開しているキャンペーンを紹介したほか、地域で事業を生み出す事例と方法や「深浦マグロステーキ丼」の取り組みからみる地域活性化のポイントなどを紹介した。

　同社が国内観光宿泊旅行者に特化して調査している「じゃらん宿泊旅行調査2014」を発表。2013年4月から2014年3月までの調査では、好景気の影響で国内旅行市場は回復傾向との見方を示した。

　同社の調査によると岩手県の延べ宿泊旅行者数は推計211万人。東北エリア近隣県からの旅行者が5割を占め、その多くが「温泉」を目的に訪問。調査では旅行者が地域で飲食をする機会が少ないなどの課題も挙げられた。

　参加した盛岡商工会議所の佐々木洋子さんは「ヒントになる点が多かった。マイナスをプラスにする方法を考えていきたいと思った」と話していた。