盛岡さんさ踊りの「和太鼓同時演奏ギネス世界記録」への挑戦が6月29日、岩手県営運動公園陸上競技場（盛岡市みたけ1）で行われ、さんさ太鼓の同時演奏3437人で世界記録を奪還した。

ワールドレコード認定証を受け取った谷藤裕明盛岡市長

　盛岡さんさ踊り実行委員会（清水町、TEL 019-624-5880）が岩手・盛岡の元気を発信し、復興を支援するイベントとして企画。同実行委員会は2007年に2571人の和太鼓同時演奏世界記録を樹立したが2011年、熊本・宮崎・鹿児島のデスティネーションキャンペーンに合わせて熊本県で行われたイベントで、2778人の記録で更新された。同委員会では記録を奪還しようと、市民へ参加を呼び掛けてきた。

　当日は県内外から3465人が参加。盛岡さんさ踊り2番「七夕くずし」を5分以上演奏することで記録が認定となる。時折雨が降る中、リードの太鼓に合わせ一斉に演奏を始めると会場に太鼓の音が轟（とどろ）いた。ギネスワールドレコーズジャパン公式認定員マクミラン舞さんが立ち会い、演奏を合わせられなかった人を差し引いた3437人で記録が認定された。

　マクミランさんは「大勢の人が集まりチームワークを持って記録に臨んでいた。今回は同時に一斉に演奏し、一定のレベルを保たなければ認定にならないという難しい挑戦だったと思う」と講評。参加した盛岡大学3年の下村結子さんは「大学で毎年さんさ踊りに出ていて、ギネスに再挑戦ということで参加した。記録達成になってうれしい」と喜ぶ。

　盛岡さんさ踊りパレードは8月１日～4日、盛岡市中央通で開催される。