まちの編集室(滝沢市)は6月3日、てくり別冊「光原社 北の美意識」を発刊した。
同室は盛岡のミニコミ誌「てくり」を制作するクリエイター集団。今回、光原社を特集したてくり11号(2010年6月発行)が好評だったことを受けて別冊を制作。バックナンバーのなかったてくり11号の内容を再録している。
光原社は全国的に知られる民芸店。宮沢賢治が生前残した唯一の短編集「注文の多い料理店」を出版したことでも知られる。写真をふんだんに使用し建物や扱う商品、働く人々から同社の魅力を紹介。「光原社資料室」にある民芸の先人による作品も掲載。整理された年表と併せて岩手と民芸の歴史が分かる記録誌の面もある。
同室のデザイナー木村敦子さんは「光原社は賢治の言う『イーハトーブ(理想郷)』の血脈を受け継いでいる場所。光原社が盛岡に在り続ける奇跡を伝えられれば」と話す。
B5変型サイズ、104ページ。価格は2,052円。市内の書店やインターネットで購入できる。