空き店舗の閉ざされたシャッターが目立つ雫石町の中心商店街「よしゃれ通り」に、風変わりな猫のイラストがお目見えする。
シャッターに描かれた猫のイラストは、岩手大学の学生らが運営する町おこしのボランティアグループ「猫の手ぷろじぇくと」の4人が雫石商工会の依頼で描いたもの。8月5日、恒例の「しずくいし軽トラ市」で初めて披露される。
呼びかけたのは「軽トラ市」の実行委員で、作家の椎名誠さんも絶賛する雫石地域応援マガジン「tan tan」の編集長を務める佐々木和正さん。「町の中心商店街といっても、今はかなり寂しい状態。年中閉まっているシャッターを見ただけでも悲しくなるので、せめてイラストや絵画で通りを明るく演出したかった」と話している。イラストが描かかれるシャッターを提供した建物の持ち主も、この申し出を快く引き受けてくれたという。
今回は準備期間が短かったこともあり、イラストが描かれたのはまだ1カ所のみだが、「今後は商店街の人たちと話し合いながら、さらに増やしていく予定」(関係者)で、「軽トラ市」との連携を通して町の活性化につなげていく方針だ。
農産品や木工品、衣類など生活用品などを軽トラックの荷台で即売する「しずくいし軽トラ市」は、8月5日9時〜13時、雫石町中心商店街「よしゃれ通り」で行われる。