日頃の憂さを叫びながらちゃぶ台をひっくり返す「ちゃぶ台返し世界大会」(主催=やはば百笑倶楽部)が6月22日、岩手県矢巾町で行われた。今年で7回目の開催。
同大会ではちゃぶ台に載せられたおもちゃのホットドッグの飛距離とちゃぶ台をひっくり返す際に叫ぶメッセージや衣装などのパフォーマンスの総合評価で順位が決まる。会場となった「ショッピングモール・アルコ」(矢巾町南矢幅7)には県内外から25組が参加。遠くは高知県から来たという夫婦や現住地のフランスから来たという女性も。今年は特別審査委員として元プロ野球選手でタレントのパンチ佐藤さんが参加し大会を盛り上げた。
ギター片手に「ラブ&ピース」と叫んだ自称「ジョン・レノン」、ちゃぶ台をひっくり返す前にサッカーボールで24回リフティングをしたために力尽きた男性、「パパ、1カ月にビール100缶は飲みすぎだよ」と叫んだ小学生、朝の連続ドラマ風に「海女」の格好で出場する女性など個性的な出場者が多い中、昔風の「雫石あねっこ」(雫石の女性)の格好で「岩手は『あまちゃん』だけでねえ、雫石のあねっこもめんけえよお」と叫んで5メートル43センチを飛ばした雫石町の小林佐知子さんが優勝した。小林さんには地元の特産品と「金色のちゃぶ台」が贈られた。
パンチ佐藤さんは大会後「たまには大声で叫んで憂さを晴らすべき。私も久しぶりに大声を出して気持ちがいい。この大会が続くようにずっと応援していきたい」と語った。